イタリアワインツアー -10-
アルプスを望む静かな町のカンティーナ
11/12 ボルツアーノ テルラーノ地区

アディジェ河を望み周囲は山々に囲まれた斜面の標高250m~900mの間に畑が広がっている。アルト・アディジェ北端のブレンナー峠を越えればオーストリアになる。

アディジェ河を望み周囲は山々に囲まれた斜面の標高250m~900mの間に畑が広がっている。アルト・アディジェ北端のブレンナー峠を越えればオーストリアになる。アルプスを望むその地にたたずむチロル風の建物がワイン醸造所。
良く見るとこのワイナリーの名前にKellerei(ドイツ語)とCantina(イタリア語)で醸造所とあり、Terlan(ドイツ語)社名が掲げられている。イタリア語ではTerlanoである。ここの住民の第一言語はドイツ語だそうだ。だからドイツ語とイタリア語が併記されているとか。そのくらい、この地域は、ドイツ語圏に近いことを意味している。

テルラーノは1893年に24軒のふどう栽培農家により設立され協同組合が前身となって、現在は100軒以上の組合員で構成するまでに至った、醸造所となった。今回、案内をしてくれたのは、マーケティング担当のクラウス・ガッサー氏とアシスタントの女性、クラウスさんは雰囲気的にドイツ気質のある感じだ、今までのオーナーと違う点としてドイツ的な几帳面さが窺えるからかもしれない。

このあたりが、ぶどう栽培の中心になるらしい。
ぶどう畑が続く、このあたりで標高が268mくらいあり、白ワイン用のぶどうを栽培している。(ソーヴィ二ョン,ピノ・プラン,シャルドネ,:ゲヴュルツ,ピノ・グリージョ)
土壌はシレックス土壌(岩盤質)で、痩せた土壌である。また、900mくらいの所では、ミューラー・トゥルガウといった耐寒性のぶどうを栽培している。
道路沿いで、みずみずしい可憐な房が残っていた。
ちなみに谷側の畑で赤ワイン用の5種類ほど栽培しているのだそうだ。

バリック樽と大樽(3000L)を使用している。
また、ステンレスタンクによりマロラティック醗酵で造るものや長期熟成させる白ワインもあるとのこと。
1893~1954年のオールドヴィンテージを保管している。
ティスティングは各スタイルの違うものを試した。シリーズ的なもので3つに分かれており、セレクション・ヴィンヤード・クラシックとなっている。
それぞれのワインは、ミネラリーな土壌、火山性土壌から繰り出すワインは、力強く、濃密なミネラル感と凝縮度があるニュアンス、軽やかではなく、厚みを持った、果実味も豊富な白を生み出している。

私が、もっとも気に入ったのは、このクオルツだ。セレクションの中にあって、テルランの土壌のインパクトが強いワインだと感じた。ソーヴィ二ョン・プランをバリックとトノーのブレンドで仕上げたもので、特に2005はあの"ガンベロ・ロッソ誌2008"でも3つのグラス賞を獲り、"ワインスペクテーター2008"でも93Pts.を獲得している。
このワイン、ブラインドティスティングで96を飲んだときにニアピン賞でいただいたのだが、その夜、メンバーと飲んでしまったため、日本に帰ってから、05と06を購入したほどハマってしまった!
今回、テルラーノで感じたのは、火山性土壌と堆積土壌の違いで、ミネラル感が、こんなにも違うのか!?ということに感動しました。
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